島本森のたより

                                         島本森のクラブ事務局
                                               編集者  八里 良一


     2009年度 第1号
       平成21年7月1日 発行

拝啓

『目には青葉 山ホトトギス 初松魚(かつお)』の旬もいつしか過ぎ去り、
ヤマモモが赤く色づく頃と相なりました。
会員の皆様方には、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

 さて、弊会も設立以来早や7年目を迎え、活動地も専用3地区(大
沢、尺代)、協働2地区(桜井、天王山)で、目標を共有する多くの仲間
と楽しく、有意義な活動を続けているこの頃です。

 そんな状況の下で行われました過日の定期総会で、「会員の皆さん
に、現状を良く知って戴いて出来るだけ多くの現地参加者を募っては?」
との意見も出されました。

 この実施策として、島本町のご協力を得て「町の広報誌やHPへの
情報掲載」を行う事と併せて弊会としても、「3カ月予定と一緒に活動状
況をお知らせする」ことと致しました。拙い内容ですが本誌はその第1号
です。

どうかこの趣旨をご理解戴き、ひとりでも多くの方が参加されますことを
希望致しまして創刊号発行のご挨拶と致します。
                                       敬具



竹炭材搬出などの炭焼き準備の日

 4月12日(日)快晴 25℃ 参加者 16名   於 : 尺代(記念の森) 

 この時期としてはかなり暑い1日でしたが、昨年11月体験作業に参加の大林組47名
に伐倒して戴いた竹を炭材とする為に、道を切り開いてほぼ1窯分を搬出しました。

午後は、この炭材を6〜8分割し、節取の後、直径20cm位に束ねる作業を、中江
副代表の指導の下に完了しました。
 
 
又、もう一つの班では、福井リーダーの工法説明に従って、2週間後に迫った町の
YYワールドへ出品する「竹トンボ」作りに、一同童心に帰って熱中しました。何とか
租加工と穴あけは完了しましたが、「羽を薄く削って曲げて100本分仕上げる⇒
飛ばしてみる」事の難しさ、忍耐力を身体で感じた1日でした。

 この日は、繁田新工場長も活動に参加され、材の搬出に大変なご協力を戴いた
こともあって、昼休みにはささやかなバーベキュを行いました。自家製の竹炭を使って、
朝採りの筍のホイール焼で舌づつみ、季節感120%。会員しか味わえない貴重な
体験で楽しい一時でした。


(後日談:多くの会員氏からの報告です。「土産にもらって帰った筍は、本当に柔らか
くて味もよく、これから毎年4月には、あの南斜面で“炭材採り”しましょう」)


島本町YYワールドに参加、出品

 4月26日(日) 曇時々雨 11℃ 参加者10名     於 : 水無瀬川緑地公園



 “年に一度の子供のお祭り”というのに、生憎の雨模様。前日よりの福井、中江、中瀬3氏の
自主活動協力があって、予定どおり「開店」出来ました。


この日の状況を、来年の準備の為にも、改善すべき事をも含めて記します。

 A班:コースター :焼判:ペイント(中江、中瀬、杉本氏)
   町の協力で2種類の焼判を使用。動物(リスとドングリ)に人気。ペイントには行列も。
   作品数:約200枚。 15:00 終了。

 B班:竹トンボ(福井、藤谷、門野、前田氏)

   幼児まで人気があったが、良く飛ぶようにする「調整」に手間がかかり、悪戦苦闘でした。
   作品数:約100本、  15;00終了。 

 C班:小枝の温度計:(加藤夫妻、八里)
   「動眼」付で人気。高学年生から、「手作り」希望者も。小中学生には「鋸,錐、
   ナイフの使用法」を教えるのも大切と感じました。

      作品数:約50本。  14;00終了。 

 全般:弊会コーナーへ来訪の園児,・児童・保護者は約300名。次世代の子供達に、
 自然の大切さ、自分たちでできることを発見(自覚)させるのも大事ですね。

   町外の会員も多く参加いただき感謝感激です。



H21年度定期総会と親睦会を開催

 5月10日(日) 晴 20℃ 参加者 17名      於 : 尺代(記念の森)会議室

年に一度の定期総会を、町のご厚意で会員の集まりやすい記念の森で開催できました。

総会での審議・決定事項は別紙議事録どおりですが、来賓3名(町=乾次長、繁田工場長、

協会=天満マネージャ)をお迎えし、新規活動項目の決定など内容の濃い会議でした。
又、参加者
の増員対策、炭窯の活用や他グループとの協同活動など、新しい方向付け
も決まりました。
 
 引き続いて炭窯横で行われた「親睦会」では若い会員の勧誘や活動地を魅力化すること、
地域への
PRの大切さ等前向きなご意見が多く出されて、「今年も頑張ろう」ムードで一杯でした。


#9炭焼実施と完成炭の出荷準備

 5月23日(土) 晴 23℃ 参加者  6名
 5月24日(日) 晴 25℃ 参加者 13名
           於 : 記念の森(炭窯)

 本年度最初の炭焼きで、2日間に亙って藤谷、中江両リーダーのご指導で木竹混在作業を
初日には炭材詰⇒口焚き⇒窯口閉鎖、 2日目は温度管理、煙と臭いの観察と標準作業を
繰り返し教えて頂き、「順調な状態」との評でした。


振り返って見ますと、H19/3月の窯完成=#1以来今回
まで延べ26ヶ月に9回の炭焼きを実施、平均3ヶ月に1回
となります。立ち上がり2年間「よく頑張ったなあ」という感じ
です。
 この間殆ど失敗がなく良い炭が作れたのも、永年の
経験豊富な指導者「藤谷さん」のお陰です。この技術=ノウ
ハウを皆が身に付け、里山整備で出てきた余材の有効活用を、
世の中に広めることも大切な使命ではないでしょうか。

この日も、地元の農家で田圃の「中耕」時に鋤きこんでいただく
木炭約100
Kgの袋詰めを行いました。今年はこの木竹炭を
粉砕して「田畑の土壌改良剤」として提供し、試用してもらう
計画もあります。ご協力下さい。
 さて、6月といえば{淡竹
(はちく)}
の筍が美味しいシーズンです。時間を見て裏山へ入っ
たところ、沢山収穫できました。えぐ味がなく最高です。またひとつ
良い土産が出来ました。


記念の森で「境界確認と伐採作業」を実施

 614日(日) 晴 29℃ 参加者10名     於 : 記念の森 西コース

 もう夏本番かとおもわせるほどの気温でしたが、中瀬副代表の指導で、かねてから気がかりだった
隣地(長岡京市)との境界確認・明示の為の雑木伐開を行いました。当方だけの確認のため、
かなり控えめで「ここなら間違いなくオレンチ」という位置で行いました。

 場所は西コースP2の北側です。やや台地になっている所で今後子供たちが楽しく走り回れる
広場とするためにも、境界確認が必要な所です。周囲の倒木整理を含めて予定通り整備
できました。

 もう1班は、先日の#9の「炭出し」を行いました。関心事は、「今回の竹炭の出来栄え?」
にありましたが、まずまずの出来で、この日応援に駆けつけてくださった「竹工房」の井上さんに
サンプルを持ち帰って頂き、関係先への
PRをお願いしました。


町有檜林で久しぶりの間伐作業

 6月28日(日) 晴 32℃ 参加者 19名     於 : 尺代町有林 北〜中尾根

本年3月以来の入山でした。天候や参加者都合で
なかなか当地での作業が出来ませんでしたが「大沢
での植樹準備の為には、どうしても土留檜材が必要」
との皆さんのご意見から、梅雨の晴れ間を縫っての作
業となりました。材の搬出がやり易い尾根道近くの選木
済みの20年生檜の中から、参加者が力量に合った
立木を選び、2人1組になって小鋸で伐倒、枝払
,
皮剥して、この時期しか味わえない「ヒノキの美肌に
感激しつつ「楽しみながら役立つ作業を」終日続けました。

全員で約60本を用材化しましたが、活用地迄
約400
Mも人力で運ばねばならないことから、
副代表の本間さんの提案で「現地乾燥」に決め
ました。「梢」は秋のイベント用クラフト材として持ち
帰りました。

又この日は初参加の「フォレスト島本」の小野さん、
一般市民の大井さんをお迎えしての記念写真を、
完成した間伐材を囲んで、門野さんに撮って戴き
ました。 ケガもなく、楽しい有意義な1日でした。